『カードキャプターさくら クリアカード編 4巻』ネタバレ感想!あらすじから結末まで!
さくらのお家に遊びにきてくれた転校生・秋穂が意識を失ってしまう。これはカードのせい!? 秋穂のために空を駆けぬけるさくら!いっぽう、ある重大なことに気づいた小狼は、エリオルに電話で尋ねるけれど……? 深まる謎、新たな登場人物、TVアニメ放送開始で盛りあがり最高潮!『クリアカード編』4巻。
Amazon内容紹介より
前巻では、秋穂がさくらの家に呼ばれて一緒に夕食をとっていましたが、急に秋穂が眠ってしまいます。
その原因と思われるイソギンチャクのようなものは外に飛んで逃げてしまったため、さくらはケロちゃんと一緒に追いかけることにしました。
第14話
イソギンチャクはスピードが速く、なかなか追いつけません。
すると、二人の焦りに反応した『飛翔(フライト)』のカードは速度を一気に上げますが、さくらはうまく制御できず、右往左往してしまいます。
それでもなんとか追いつき、クリアカード化することに成功します。
『転寝(スヌーズ)』とそのままの名前です。
家に戻ると、秋絵は無事に目覚め、寝てしまったことを謝りますが、気にしないでとさくらがフォロー。
食後のお茶の時間、本が好きな秋穂のために、さくらの父親の書庫に入っていいか聞いておくからまた来てねと誘い、秋穂も嬉しそうです。
その時、インターホンが鳴り、海渡が秋穂を迎えに来ました。
最初は木之本様と仰々しく呼ばれ慌てるさくらですが、さくらさんと呼ばれると照れつつも嬉しそうです。
さくらは海渡を一瞥し、見えないように料理を練習して美味しいものを食べてもらおうと言い、秋穂もはい!と応えます。
帰り際、さくらが秋穂のことを気にかけてくれていることに喜ぶ海渡ですが、その笑顔の裏には何かが隠れているような気がしました。
翌日、学校でさくらは昨日の出来事を小狼と知世に報告します。
その時、ケルちゃんは何も感じていませんでしたが、さくらは本当に微かではありますが違うと感じていました。
しかし、何が違うのか、さくら自身にも分からないようです。
授業中もそのことを考えていましたが、かばんに入っているケルちゃんが寝言を言ってしまったため、危うくその存在を知られてしまうところでした。
放課後、リアリーディングの練習に励むさくらと千春。
風に乗ってコーラス部の知世、秋穂の歌声も聞こえてきます。
さくらは用事があるからと一人で帰るつもりで、また千春の幼馴染の山崎も帰りが遅くなると小狼から聞いていました。
それを聞いて千春は、小狼が来てからさくらがより一層元気だと話し、さくらは思わず赤面してしまいますが、それでも嬉しそうでした。
帰り道、楽しそうに自作の歌を口ずさむさくら。
それにケルちゃんも乗じますが、さくらに口を押えられ、周囲に気が付かれないよう注意します。
向かった先は雪兎も働く洋菓子店・チロル。
さくらは店先で雪兎を見つけ、声を掛けます。
兄の桃矢に届け物をしにきたさくらですが、あいにく桃矢はきぐるみを着てちらしを配りに出ている最中でした。
なら仕方ないと、大学の発表に使う資料の入ったUSBを雪兎にお願いするさくら。
雪兎は桃矢もそうだが、父親の藤隆も大学に泊まることが多いからとさくらを心配しますが、さくらは料理のレパートリーが増えたと嬉しそうに報告しますが、たまに焦がすけどなとケルちゃんに告げ口されます。
さらに雪兎は焼き菓子をもらったから一緒にどうかと誘うと、真っ先にケルちゃんが食べると手を挙げ、三人は裏からスタッフ室に回ろうとします。
すると、裏手には見たこともない奇妙な空間が広がっていました。
第15話
すぐさまユエが姿を現し、状況を確認しますが、妙な気配はしません。
しかし、現に目の前には妙な景色が広がっています。
ユエがさくらに聞くと、新しいカードの気配がまわり中からすると言います。
すると、ユエはどこまでこの空間が広がっているのかを確かめるために矢を放ちます。
しばらく様子を見ていた三人ですが、突如、ユエの放った矢が背後からこちらに向かって迫ってきます。
間一髪、自分の矢を防いだユエ。
迷宮はどうやらループしているようです。
どうしたものかと話し合うユエとケルちゃんですが、さくらには進むべき方向が分かると言い、一人で歩を進めていきます。
二人も後を追いかけると、そこには飾りのついた出口と思しき扉がありました。
さくらはユエにかばんを預け、夢の杖の封印を解くと、迷宮をクリアカード化します。
手元のカードには『迷宮(LABYRINTH)』の文字。
ケルちゃんはなんで分かったんだと聞きますが、さくらにも具体的なことは分からず、ただ違うとだけ感じているようです。
と、そこに足音が聞こえてきて、慌ててユエは雪兎の姿に戻り、ケルちゃんはかばんの中に隠れ、さくらは夢の杖を戻してカードを背中側に隠します。
現れたのは、きぐるみの頭だけ外した桃矢でした。
二人を見つけるなり、何ゆきにかばん持たせてんだとさくらを睨む桃矢。
さくらも言われてから状況に気が付き、慌てふためきます。
帰り道、予想外のことに巻き込まれてお疲れのさくらですが、焼き菓子をもらえて満足げなケロちゃん。
そこに先生の手伝いが終わった小狼が合流します。
さくらは勇気を振り絞って夕飯を一緒に食べようと誘おうとしますが、途中で割り込む声があり、見ると買い物帰りと思われる海渡がいました。
初対面ということで、自己紹介をする海渡と小狼。
二人の邪魔をしてはいけないと早々に立ち去る海渡ですが、その姿を見送る小狼の表情は厳しく、今日は家で用があるとさくらの誘いを断り、一人で帰ります。
帰宅後、小狼はエリオルに電話を掛け、ユナ・D・海渡について知っているかと聞きます。
それに対しエリオルは個人的に知らないと前置きをした上で、もし海渡の名前にある『D』が自分の知るものならば、それはイギリスのある魔法協会で最高の魔術師に与えられる『名』だと答えます。
小狼はその『名』を知りませんでしたが、それは彼の一族が教えていなかったのだろうとエリオルは予測します。
そして、強い魔術師が所属する協会だが、良い噂ばかりではないとも言います。
この時点で断定はできませんが、海渡がその協会の魔術師である可能性はあります。
小狼は自分の身分や所属を明かした海渡に対して疑問を抱いていますが、エリオルはそれをしても問題ないくらい強いのかもしれないと可能性を口にします。
またさくらが海渡の力に気が付かず、小狼だけがその力に気が付いたことから、彼は月の魔力を持っていると推測されました。
エリオルは、何か事が起こった時、同じ力を源にする者同士が集まるとやっかいだとも話します。
また秋穂の動向も気にするエリオルですが、小狼いわく魔力はないとのことです。
しかし、エリオルが住んでいた家に引っ越したことから、それも海渡が選んだのではとエリオルは考えます。
あの家は、力あるものを保管するのにとてもいいのだそうです。
第16話
小狼との電話を終えたエリオル。
側では歌帆も話を聞いていて、巨大な魔力を持っているせいで強い力をもつ者を呼び寄せてしまうさくらを心配していました。
エリオルはそんな歌帆の肩に手を置き、さくらが強いことは僕達が一番知っているだろうと励ますのでした。
その夜、自宅で夕食をとっている桃矢とさくら。
お父さんは今週末も帰ってこれないそうですが、さくらはすでに書庫を見せて良いと許可をとっていました。
食事後、焼き菓子を食べるなら水出しコーヒーがあると勧め、二杯分はあるから持ってけと言います。
しかし、さくらは一人しかいないので、その言葉の真意を探ろうとじっと桃矢を見つめるさくらですが、桃矢は飄々としていて何を考えているのか読み取れそうにありません。
さくらは言われた通りコーヒーを二杯分自分の部屋に持っていって、片方をケロちゃんにあげますが、ケロちゃんのことがバレている気がしてなりませんでした。
そんな中、利佳から電話がきます。
翌朝、登校前に待ち合わせをした二人。
利佳は中学の制服に身を包んでいるのもあってますます大人っぽく見えます。
利佳は茶封筒をさくらに手渡し、中身はアリスの絵本だと言います。
秋穂が喜んでくれるならとわざわざ持ってきてくれたのでした。
二人はまた遊ぼうと約束し、それぞれの学校に登校します。
絵本をもらえて喜ぶさくらですが、ここでケロちゃんから報告。
なんと家庭科で使うエプロンがかばんに入っていなかったのです。
さくらは慌てて自宅に戻り、なんとか間に合うことが出来ました。
秋穂がさくらを心配する中、知世は絶賛録画中。
さらに今日の家庭科はお菓子を作るということで、大切な人にも作ってあげられますねと言うと、予想通り顔を赤らめるさくら。もちろんその瞬間の写真もばっちり撮られています。
家庭科の授業では、ロールケーキを作ることになりました。
三人はあげたい人を思い浮かべ、思い思いのデコレーションを考えます。
そんな中、知世が今日、いつものモモと呼ばれるうさぎの人形がかばんになかったことを秋穂に言うと、秋穂がモモのマフラーをひっかけてしまい、海渡が直してくれているとのことでした。
一方、モモのマフラーの修復を終えた海渡。
すると、モモがしゃべり、動きます。
どうやらケルちゃんと同じく、バレないように人形のふりをしているようです。
モモが「まだなの、その時は」と海渡にたずねると、カードは順調に集まっているから、その『時』に向けてちゃんと進んでいると話します。
どうやらさくらたちの知らないところで、何かが進行しているようでした。
第17話
家庭科の授業中、利佳からアリスの絵本を受け取ったことを秋穂に報告するさくら。
昼休みに一緒に見ようと約束しますが、どこからか悲鳴が上がり、振り向くとみんなが作ったロールケーキが宙に浮いて動き回っていました。
異変を感じたさくらは『転寝(スヌーズ)』を発動し、クラスメイトを眠らせます。
起きているのはさくらと知世だけ。
カードの仕業だと推測できますが、可愛いので特に困らないと判断しかける二人。
しかし、突如ロールケーキたちの眼光が鋭くなり、一斉にさくらと知世を追いかけてきます。
たまらず逃げ出す二人。
ケルちゃんも途中で合流し、なぜか他の生徒たちも皆眠っているとのこと。
さくらは『飛翔(フライト)』を発動し窓の外から脱出しますが、ロールケーキたちも飛んで追いかけてきます。
そこにさらに『螺旋(スパイラル)』を発動し、ロールケーキたちを一網打尽。
クリアカード化にも成功し、カードには『顕現(APPEAR)』と書かれていました。
事態が収束すると小狼も合流し、間に合わなかったことを謝罪します。
さくらは気にしないでと言いますが、手を繋いでいるところを知世がしっかり撮影。
二人はすかさず距離をとります。
その夜、秋穂は学校での不思議な出来事を海渡に話し、残った時間で作りなおしたケーキの一つを海渡に渡します。
開けると、海渡の持つ懐中時計にそっくりなデコレーションがされていました。
秋穂が見守る中、海渡がケーキを一口食べ、おいしいと言います。
安心した秋穂は、そういえばと言って、飾りがなくなった後、さくらが申し訳なさそうだったと話します。
すると、海渡が声を上げて笑い始め、秋穂は驚きます。
またそんな風に笑ってくださいとお願いした後、恥ずかしくなったのかさくらから絵本をもらったのだといい、部屋に取りに行ってしまいます。
ドアが閉まると、モモが話出し、海渡の『D』の魔力を持ってしても、アリスの絵本の時間は止められないと言います。
それは海渡も承知していて、だからこそ新しいカードが必要なのだと言います。
第18話
もらった絵本を広げ、喜ぶ秋穂。
そして思い出したように、夢の話をします。
彼女はアリスの夢をよく見るといい、お菓子がいっぱいのところでアリスが戦ったり、アリスが閉じ込めらたり、風や水に困らせられたり、透明なリボンで飛べるようになったり。
それらは全てさくらがカードにしてきた事象そのもので、クリアカードに秋穂が関係していることは明白でした。
そして、口にこそ出さないものの、海渡もモモもそれを望んでいるようでした。
またその夜、桃矢が出かけた頃を見計らって下に降りてきたケロちゃん。
夕飯の食器を洗っている最中、さくらは新しいカードの気配を感じて家を飛び出そうとします。
しかし、そこでケロちゃんは連絡せないかんとこがあるとなぜか嬉しそう。
連絡したのは知世と小狼で、合流するなりさくらに新しいコスチュームを着せ、撮影も済ませます。
小狼も着させられていて恥ずかしそうですが、さくらに大人っぽく見えると褒められて満更でもない様子。
これも知世はしっかりとカメラに収めます。
場面は代わり、バイト先のロッカーで話す桃矢と雪兎。
雪兎は桃矢が出来ることについて聞きますが、今はまだ教えられないと言います。
またいつ起こるか分からないが、起これば分かるとも言います。
そこでユエが現れ、少しずつ力が戻ってきているな?と言います。
桃矢はユエが姿を維持するために力を与えてしまったので、その力は無くなりましたが、生きている限り、また少しずつ新たな力を蓄えることが出来るのだといいます。
しかし、当の桃矢にもよく分からないといい、さくらはそもそも桃矢に力があること自体気が付いていないようです。
ユエはなぜさくらに新しい力について教えないとたずねると、桃矢は教えるのは今じゃないとその姿勢を崩しません。
そこからは、確固とした意志が感じられました。
しばし見つめ合い、説得は無理だと判断したユエは雪兎の姿に戻ります。
場面はさくらたちに戻り、まだコスチュームのことで興奮している知世。
のんきに会話をしていると、さくらの背後で鳥の鳴き声が聞こえ、振り向くとカードと思われる火の鳥が羽ばたいていました。
第19話
知世は隠れ、火の鳥に挑むさくらと小狼。
さくらは『水源(アクア)』を発動しますが、水の鳥は火の鳥を前に打ち消されてしまいます。
すると自分がやってみると小狼が言い、さくらには『飛翔(フライト)』で火の鳥の近くに待機し、いつでもカードに出来るように準備してほしいと頼みます。
さくらが飛び上がると、小狼はズボンから一枚の何も描かれていないカードを取り出して何やら詠唱します。
すると、鋭い風が火の鳥を襲い、怯みます。
すかさずさくらがクリアカード化し、『火焔(BLAZE)』を手に入れることに成功しました。
小狼の風の術を褒めるさくらですが、小狼は難しい笑顔を浮かべています。
一方さくらは、『翔(フライ)』のカードが鳥の姿で出てきた時とこの『火焔(ブレイズ)』の鳥がよく似ていることを不思議に思っていました。
無事に家に戻ってきたさくらとケルちゃん。
二人は眠りにつきますが、その様子を外の電信柱の先から観察する影。それはさくらの夢に出てきたあの全身フードをかぶった人物でした。
翌朝、秋穂が絵本とモモを持ってリビングを訪れると、海渡が待っていました。
そしてまたしても夢の話になり、秋穂はどこか高いところから誰かを見ていたのだと話し、それは昨日のフードをかぶった人物そのものでした。
誰を見ていたのですか?と海渡は質問しますが、秋穂にも分かりません。
ただ、とても欲しいものがあって、それを持っている人を見ていたのだと言います。
一方、またしても寝坊したさくら。
ケルちゃんのサポートもあって大急ぎで支度をしていると、下の階からお父さんの呼ぶ声が聞こえ、さくらは慌てて下に降ります。
お父さんは本当は大学に泊まる予定でしたが、必要な書類が書庫にあったため、取りに戻ってきたとのこと。
朝のバイトですでに出かけてしまった桃矢がいないことに少し落ち込むも、お父さんがいることで元気を取り戻すさくら。
お母さんの写真にも挨拶をしますが、突然、目の前に大きな羽を広げたお母さんが現れます。
さくらはお父さんにバレないように平静を装いますが、どうしてお母さんが見えるのか、考えないわけにはいきませんでした。
おわりに
話が大きな展開を迎えることを予期させるような回で、次への期待が嫌でも高まってしまいます。
また四月からクリアカード編のアニメもスタートしますので、合わせて見るとより作品の世界を楽しめるかもしれません。
次の巻が出ましたら記事したいと思いますので、乞うご期待!
次の話はこちら。