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『進撃の巨人 25巻』について解説、考察してみたので、今後の展開予想の参考になると幸いです。
隠されていた真実
多くの市民を集め、宣戦布告をするタイバー卿。
彼の口から語られたのは、歴史でした。
今から約百年前、エルディア帝国は巨人の力で世界を支配していました。
そして、始まった『巨人大戦』を終結に導いたのがマーレ人である英雄ヘーロス。
彼は巧みな情報操作によってエルディア人を同士討ちにさせ、タイバー家と手を組み、勝つことは不可能とされたフリッツ王を島に退かせることに成功します。
しかし、島の中には幾千万の超大型巨人控えていて、マーレはこの脅威を排除するために四体の巨人を送り込みましたが、鎧の巨人が帰還するだけでした。
ここまでが、一般市民が知っている真実。
しかし、タイバー卿は事実とは少し違うのだといいます。
実は『巨人大戦』を終結に導いたのはフリッツ王であり、争いを避けるために自ら島に閉じこもったのです。
突然の告白に戸惑う市民ですが、今はフリッツ王の力がエレン・イェーガーに移り、脅威となっていると続けるタイバー卿。
彼はこの集会中に襲撃にあう可能性を知っていて、それでも自分を犠牲にすることによってエレンたちを世界の敵と認識させようとしていました。
事実、彼の涙ながらの演説は市民の心を打ち、大きな賛同を得ます。
何者かによる襲撃
一方、式典中にも関わらずマガト隊長から呼び出しを受ける戦士三人。
ジークだけが途中で違う道を指示され、ポルコとピークは見知らぬ兵士についていってとある家に到着しますが、中にマガト隊長はいません。
不審に思う二人ですが、次の瞬間、床が真っ二つに分かれ、二人は地下に転落。
これは戦士を式典から遠ざけるための罠だったのです。
マガト隊長は戦士たちが行方不明になっていると報告を受け、何者かの襲撃を認識。
しかし、予想の範囲内でした。
駆逐するまで進み続ける
タイバー卿の演説を聞いていたエレンとライナー。
エレンはライナーの傷に寄り添い、お前は悪くないと労わるようなことを言いますが、彼の本心は昔から変わりません。
敵を駆逐するまで進み続けると宣言し、エレンは巨人化。
至近距離にいたライナーとファルコは爆風に巻き込まれてしまいます。
エレン巨人の突然の登場に唖然とする市民。
すると、エレン巨人は市民の目の前でタイバー卿を食い殺し、さっきまでの歓声は悲鳴に変わります。
ここに戦いの火ぶたが切って落とされました。
戦槌の巨人
市民が混乱する中、騒ぎで怪我をしたタイバー卿の妹が立ち上がると、巨人化します。
彼女こそが戦槌の巨人だったのです。
しかし、完全な巨人になりきる前にエレン巨人は先制攻撃。
そのまま一方的に殴りつけます。
ところが、戦槌の巨人は硬質化によって様々なものを生み出す力があり、それによって形勢逆転してエレン巨人は窮地に立たされます。
調査兵団、登場
混乱の中、呼びに来た兵士を怪しいと察知したピークの機転によって彼女とポルコは救出され、襲撃の主がエレンであることを知ります。
急いで現場に向かう面々ですが、その時、建物の屋根を高速で動く影。
それは立体起動装置。
そう、調査兵団でした。
彼らはファルコを通じて送られてきたエレンの手紙を受け取り、エレンの襲撃にあわせて奇襲をかけたのです。
一方、エレン巨人は戦槌の巨人を前にして沈黙。エレンは姿を現しますが、そこでミカサが加勢に入ります。
見事戦槌の巨人のうなじを破壊し、勝利したかのように思われましたが、すぐに戦槌の巨人は動き出します。
これまでの巨人の原則に当てはまらない事象に戸惑うミカサですが、エレンには思い当たることがありました。
ミカサに陽動を任せ、エレンはタイバー卿の立っていたステージ中央に。
巨人化した女性は巨人本体にいるのではなく、ステージ中央の下から巨人を操っていたのです。
エレンがステージ中央の下に手を入れると、アニのように結晶に覆われた先ほどの女性が姿を現し、そのまま戦槌の巨人の力を獲得するために食べようとします。
すると、そこにガリアードが巨人化して襲撃。逆にエレン巨人のうなじを食いちぎろうとしますが、リヴァイの参戦によって断念。
他の調査兵団も合流しますが、敵も車力の巨人、獣の巨人が合流。
奇しくも19、20巻で繰り広げられた総力戦の図となりました。
両者はお互いの命を懸け、再び戦うのです。
今後の展開
前回の総力戦と似た構図で終わりましたが、今回は市街地での戦闘のため、立体起動装置の性能を活かすことができます。
さらに調査兵団はまだ超大型巨人であるアルミンを温存していますので、戦力的にも決して劣っていないと感じます。
エレンたち調査団の目的とは?
無事にこの窮地を乗り切れるのか?
次巻を楽しみにしたいと思います。
次の話はこちら。