『スーパーロボット大戦α』評価と感想！今に続くスパロボの根幹を作り上げたαシリーズ第一弾
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よなよな書房
『第2次スーパーロボット大戦α』評価と感想！αシリーズを踏襲しつつも意欲的なチャレンジをしたシリーズ第三弾
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外伝を挟み、『スーパーロボット大戦α』の続編として制作された本作。
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プレイステーション2に移行したことによって再現できる幅が大幅に広がり、戦闘映像がさらに進化しています。
戦いの舞台が地球圏に留まっているので、αに比べると地味に感じるかもしれませんが、味方側一度圧倒的な敗北を喫するほど窮地に陥ってそこから復活するので、ストーリーとしてかなり熱いです。
シリーズらしさを残しつつも、小隊制など以後語り継がれるような新システムも導入され、スパロボファンにであれば誰にでもオススメしたい超王道作品です。
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概要
| 発売日 | 2003年3月27日 |
| 対応機種 | プレイステーション2 |
| シリーズ | αシリーズ ※次作：第3スーパーロボット大戦α |
| ストーリー | |
| 参戦作品 | |
| 難易度 | |
| テンポ | |
| オススメ度 |
あらすじ
『スーパーロボット大戦α』で発生した重力波は『スーパーロボット大戦α外伝』で防ぐことに成功していて、地球圏は平和を取り戻していました。
しかし、そこに新たな異星人や地下勢力が現れ、地球は新たなピンチを迎えます。
後にこの作品での戦いは『封印戦争』と呼ばれます。
評価
ストーリー：
文句なしで良いです。
本作では主人公がスーパー系2名、リアル系2名から選択でき、主人公によってストーリーが異なります。
スーパー系であればαシリーズの真の主人公ともいうべきクスハ、外伝で敵だったゼンガーを選択でき、ストーリーの王道を行くような楽しみ方ができます。
一方でリアル系はアラド、アイビスが初参戦します。
アラドははじめティターンズ側として登場しますし、アイビスは過去の経験から覚醒するまで能力が主人公中最低で、かなりインパクトがあります。
個人的にはアイビスは最初のヒステリックな印象からはほど遠いほど熱い展開が待っていて、一度は体験することをオススメします。
地球圏が舞台ということで、最近のスパロボからすると圧倒的にスケールが小さいですが、それを感じさせないボリューム感で、これくらいがちょうど良いのでは？と今でも感じることがあるくらいです。
参戦作品：
今回の参戦作品は以下の通り。
※新規作品は赤字
| 戦国魔神ゴーショーグン | ブレンパワード | 勇者王ガオガイガー |
| 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY | 機動戦士Zガンダム | 機動戦士ガンダムZZ |
| 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア | 機動戦士ガンダムF91 | 機動戦士クロスボーンガンダム |
| 新機動戦士ガンダムW Endless Waltz | 無敵鋼人ダイターン3 | マジンガーZ |
| グレートマジンガー | ゲッターロボ | ゲッターロボG |
| 真・ゲッターロボ（原作漫画版） | 鋼鉄ジーグ | 超電磁ロボ コンバトラーV |
| 超電磁マシーン ボルテスⅤ | 闘将ダイモス | 大空魔竜ガイキング |
| バンプレストオリジナル |
ブレンパワードや勇者王ガオガイガーなど四作品が初登場で、αシリーズに初めて登場した作品も多くあります。
一方で前作まで登場していた作品がいないパターンもあり、参戦数としてはαと比べて減っています。
ガオガイガーは今後スパロボの常連になりますが、本作から熱血ぶりを発揮してくれるので、かなりオススメです。
ブレンパワードも意味不明な部分もありつつも、不思議な魅力があり個人的には好きです。
クロスボーンガンダムはストーリーの根幹にそこまで大きく関わることはありませんが、木星ネタは今後ずっと登場するので、覚えておいて損はありません。
ジーグは好きですが、ストーリーや性能的にやや冷遇でその点が残念でした。
難易度：
αより簡単ということはありませんが、外伝に比べて低難易度でクリア自体は簡単です。
具体的な要因は以下の通り。
難易度が低い要因
・小隊制で出撃枠が大幅に増加したおかげで、精神コマンドが潤沢に使える
・相手も小隊制のため敵数が多く、資金集めに困らない
・味方のバリアが小隊全体に反映されるため、大きなダメージを受けにくい
・パイロットが育成できるようになり、周回を重ねるほど圧倒的に簡単になる
頭をひねらないとクリアできないステージはほぼないため、ストーリーに集中できます。
歯ごたえを求める人にとってはやや物足りないかもしれませんが、キャラクターゲームとしては適切な難易度ではないかと思います。
テンポ：
α、外伝を踏襲しつつも正統な進化を遂げているので、ストレスはかなり軽減されています。
しかし、テンポが悪い原因は小隊制にあります。
味方が増えるごとに作らないといけないし、イベントで強制出場があれば調整が必要です。
あれこれ悩みながら小隊を組むのが醍醐味の一つですが、時によっては編成だけで1時間溶かすこともできるので、テンポという観点からするとあまり良いことではありません。
オススメ度：
主人公が四人から選択できて、どれも甲乙つけがたいほど面白いというのは現在にいたってもほぼないのではないでしょうか。
名曲『SKILL』が生まれたこともあり、最初から最後までテンション上がりっぱなしです。
個人的にはαで革命が起きて、本作でクオリティが現在の礎になったと思っています。
もちろん今後さらに派手に美しくなっていくのですが、それほど驚きがなくなっていくのは、本作でさらなる進化を遂げたからではないかと思っています。
ぜひスイッチに移植してほしいけれど、開発費用などの話をよく耳にするのできっと難しいんだろうな・・・
感想
なんといっても主人公が良い
何回書くのかって感じですが、主人公が全員良い味を出していて、魅力が被っていないところがすごいです。
ゼンガーは外伝での衝撃そのままで、搭乗機が後継機含めて近距離武器しかなく、剣一本で道を切り開きます。
使い勝手や小隊制との相性の悪さはありますが、ただただ威力がすさまじいし、ゼンガーという漢の生き様が現れていて文句なしです。
クスハはケンタにとってのお姉さんな一面や、ブリットと合流してからの本領発揮、龍虎王が復活する瞬間の待ってました感など、とにかく安定してストーリーが面白く、このルートが正史といっても過言ではありません。
アラドは能力や機体性能的に主人公の中で一番冷遇されています。
しかしゼオラとの漫談のようなやり取りだけでお釣りがくるほど面白いし、能力としても必要十分は備えているので特段問題はありません。
アイビスをはじめ選択した時は「あれ、間違えたか？」と思うくらい弱いし話が暗いです。
イルイが登場したくらいから険しくない顔が見え始め、ハイペリオンになる時の主人公感といったら、本作で一番熱い瞬間といっても過言ではありません。
能力も過去を振り切ったことで大幅に登場し、このカタルシスは他では味わえません。
敗北からの逆襲
スパロボでかつてないほど、一度圧倒的な敗北を味わいます。
そこから這い上がり、ヒーローなのに逆襲するあたりが燃えます。
その時の敵の慌てぶりは見物で、プレイしていて爽快感抜群でした。
ストーリーの味付けは現在までの作品と比べても秀逸で、僕は本作のストーリーが一番好きです。
おわりに
αや外伝という高い壁をものともせず、踏襲しつつも意欲的な新システムを取り入れた名作です。
おそらく今後小隊制は復活しないと思うので、本作を一番に推す人も多いのではないでしょうか。
第3次スーパーロボット大戦αは本作をかなり踏襲してるので、続けてプレイしても違和感がない点も高評価です。
