小説

『浜村渚の計算ノート 8さつめ 虚数じかけの夏みかん』ネタバレ感想!あらすじから結末まで!

 

今回ご紹介する本は、青柳碧人さんの「浜村渚の計算ノート 8さつめ 虚数じかけの夏みかん」です。

シリーズ9作目から書き始めるという暴挙に出ます。

 

しかもこれより前の作品はすでに手元を離れてしまっているので、前の作品は記事にしません。

 

でも、書かせてください。

書きたいのです。

 

というのもこの作品、タイトルの通り、計算すなわち数学がテーマになっているのですが、それが分かりやすくて面白いんです!

僕は理系出身なので、多少は数学に対して免疫はありますが、それでも高校後半から嫌気が差し始め、大学で数学を習う頃には立派な数学アレルギーになっていました。

 

数学に決して罪はありません。それを教える教師、教授がいけないんです。

だって、少しも楽しそうに教えないんですよ。

 

それで僕らを数学好きにできるのかっていう話ですよ。

しかし、本作の主人公である浜村渚は違います。

 

中学二年生にして数学を愛し、その素晴らしさを本当に嬉しそうに伝えてきます。

なので、僕としては本書の素晴らしさを少しでも多くの方に広め、数学の面白さに気が付いてほしいと思います。

 

ということで、まずはあらすじを。

 

横浜で謎解きイベント「私立赤煉瓦学園」にエントリーした渚と武藤。街中に隠されたヒントを探し、盗まれた“学びの夏みかん”を奪還するゲームだ。イベントの主催者は、悪名高いドクター・ピタゴラスの教え子。そして「黒い三角定規」首領が追う、あの男も横浜に……。数学的大事件が起きる予感が! 全3編。

【「BOOK」データベースより】

 

シリーズ9作目ですが、相変わらず難しい数学的問題を簡単そうに教えてくれる優しい本でした。

特にガウス平面の教え方がとてもしっくりくるもので、出された問題を楽しく考えることが出来ました。

 

しかし、このシリーズにおいて人が死ぬのはマイナスポイントでした。

人が死んでいるにも関わらず、渚をはじめ同級生たちは平然としていて、名探偵コナンのような違和感を感じてしまいました。その中で数学を教えてもらっても、どうもすっきりしません。

 

あと数学に関係ないキャラが使い捨て感覚で出過ぎかなとも思いました。

黒い三角定規の刺客であれば名物ものとして理解できるのですが、おしどりシックスや高塚刑事とその仲間たちは果たして必要だったのでしょうか。

 

そこに余計な情報量を割くより、既存のキャラクターにもっと焦点を当て、数学にもっと集中できる環境を作っても良いのではないかと、残念でなりません。

でも、シリーズを続ける上で変化、緩急も必要であることも理解できるので、ぜひ次巻以降を楽しみに待ちたいと思います。

 

僕はこのシリーズが大好きなので、あえて思っていることを書かせてもらいました。

最後に、僕も渚にははるかに及ばなくても、少しでも数学の楽しさに気づいてほしいなと本書で登場した数学に関する問題を解説しようと思いましたが、どうしても渚の説明以上に簡単で分かりやすい説明は思いつきませんでした。

 

それだけ手抜きのない、完成された作品ということですね。

しかも作者の青柳さんは数学が専門ではないため、本シリーズの執筆と平行して数学の勉強をされ、常に新しい題材を考えているそうです。

 

何かをするのに遅すぎることはない。見習いたいものです。

あと、数学には興味があるけど文章を読むのが苦手という方。

 

なんと漫画化されているそうです。

 

ぜひこの機会に数学の魅力に触れてみませんか?

Have a nice math!

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